64列/マルチスライスCTとは?

CTとはコンピューター断層撮影(Computed Tomography)の略で、X線を用いて身体の横断像(輪切り)を撮影することが出来ます。立体3D画像が得られるのも特徴であり、主に骨格の異常や臓器系の異常部位、腫瘍性病変の把握に利用されます。

また、当院で導入した64列/マルチスライスCTは、細かいスライス幅(0.625ミリ)で、一度に64スライスものデータが収集可能です。従来のCTより短時間で撮影でき、従来CTでは抽出不可能な微細病変を抽出できます。

CT検査のメリット

小さな病変の見逃しが少ない

高画質で立体的に見ることで、レントゲンや超音波検査では分からない病態の診断や、構造が複雑な部位の細かい評価が可能となります。

体の断層像に加え立体3D画像の作成が可能

事前に病変部位やその周囲の臓器との関係性を把握することで、より正確で安全な外科手術につながります。また、飼い主様へお話しする際に、立体の3D画像のため病変のイメージがしやすくなります

動物への負担を軽減する事が可能

CTのスペックが高く、難易度の高い撮影条件であっても短時間で撮影することができるため、状況によっては無麻酔での撮影も可能となります。

CT検査の注意点

基本的に全身麻酔が必要

人の場合、息を止めてじっとしていることができますが、動物は動いてしまいます。正確な診断をするため、画像がぶれないように基本的には全身麻酔をかけて検査を行います。 麻酔~麻酔覚醒までは20分~30分ほどの短時間です。また、基本的に造影剤を使用します。

対応可能動物

ハムスター

うさぎ

フェレット

※状況によっては無麻酔での撮影も可能

CT検査の症例

生後5ヶ月トイプードル

痙攣発作が見られたため、門脈シャントを疑いCT検査を実施しました。 その結果、『左異常脈絡』が見つかり、『門脈体循環シャント』と診断されました。 セロファンバンド法を用いた手術を行ったところ、術後の経過は良好となりました。

症例

CT検査でわかる病気

頭部

水頭症、耳道疾患、歯科疾患、鼻腔内疾患、意識障害

胸部

腫瘍(肺・腫瘍の肺転移)、肺葉捻転、気管虚脱骨折

腹部

腫瘍(肝臓・腎臓・脾臓・膵臓・副腎・膀胱・腸・リンパ節)、門脈シャント、結石(腎 臓・膀胱・尿管)、腸閉塞・重積捻転(胃・腸・脾臓)、異物誤飲

脊髄・脊椎・筋骨格

椎間板ヘルニア、骨折、脱臼

骨格筋

腫瘍

部位説明

CT検査の流れ

1.診察

まずは診察を行い、CT検査が必要かどうか判断いたします。

2.CT検査の日程決め

CT検査が必要と判断されれば、検査の日程を決めます。CT検査は麻酔をかけて行うため、基本的にはご予約とさせていただいております。

3.ご予約日にご来院

ご予約日の11時までにご来院ください。お昼の休診時間にCT検査を行います。

※当日の朝は絶食、少量のお水のみOKとなります。

4.麻酔及びCT検査

必要に応じて麻酔前に血液検査を行います。その後、麻酔をかけてCT検査を行います。麻酔~麻酔覚醒までの所要時間は20~30分ほどです。

5.ご説明及びお返し

午後の診察時間に改めてご来院ください。CT検査の結果を踏まえて、今後の診療方針をご提案いたします。

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お問い合せはこちら 状況によっては当日のCTも可能です まずはお電話を
TEL:027-322-1286

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